居心地が良いから帰るのはやめます 2009.09.14
日本が変わる:「独法」見直し 「埋蔵金」回収、難航も
<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
民主党は政権交代後に、「天下り」や「非効率な事業運営」が問題視される独立行政法人の抜本的な見直し作業を本格化させる。通則法の改正などで独法の「埋蔵金」を回収し、新たな財源を確保する方針で、公務員制度改革の一環として天下り先となっている独法の「解体」を図る狙いもある。だが、独法の廃止や事業縮小は行政サービスの低下につながる恐れもあり、見直しには重い政治決断が必要になりそうだ。【平地修】
◇大胆な事業縮小・廃止 「高度な政治決断要する」
民主党は多数の官僚OBが天下りする独法を「無駄の温床」として批判。不要事業を廃止するなど「独法のあり方は全廃を含め抜本的な見直しを行う」としている。99法人の資産と負債の差に当たる純資産は計24・4兆円で、このほとんどを政府による出資金が占めている。独法を廃止して資産と負債を整理した場合、超過資産に相当する純資産の大半は国に戻すことができる。
ただ、財務省などには慎重な見方が強い。例えば、純資産額が6・4兆円と最も大きい「日本高速道路保有・債務返済機構」。資産の大半が高速道路などの施設で、資産の整理は不可能に近い。3・3兆円の「年金積立金管理運用」も資産の大半は年金給付の財源となる積立金で、取り崩すことはできない。財務省幹部は「国が回収できる資産は限られている」と主張する。
自民党政権下で策定された独法の「整理合理化計画」では、不要と判断された独法の資産は約6000億円に過ぎなかった。民主党はより大胆に事業の要否を判断する方針で、ロケットの打ち上げなどを事業とする宇宙航空研究開発機構(JAXA)について「もはや必要ない」などの声も出ている。
だが、宇宙開発からの撤退は判断が分かれるところで、その他の事業の廃止も行政サービスの低下につながる恐れがある。民主党は、一つ一つの独法の事業を慎重に精査する方針だが、「事業廃止は高度の政治決断が必要になる」(財務省幹部)との声が出ている。
◇公務員制度改革の試金石
自民党政権下でも独立行政法人の見直しが議論され、福田康夫政権の07年12月に「整理合理化計画」を策定した経緯がある。しかし、当時の計画は101あった独法を16法人減らすだけにとどまった。08年4月に国会に提出された独法の通則法改正案は、今回の民主党案と同様、独法の不要資産を国が回収するなどの狙いがあったが、審議が行われないまま廃案となった。背景には、天下り先を失うことを恐れる霞が関官僚の強い抵抗があった。
独法改革の先頭に立ったのは渡辺喜美・元行政改革担当相。だが、整理合理化計画の策定のため、廃止できる法人を挙げるよう求められた各省庁は「ゼロ回答」で応じた。それぞれの閣僚との協議も難航を極め、渡辺行革担当相が思い描いた改革案は水泡に帰した。08年8月に渡辺氏が行革担当相を退任した以降は、改革の機運は急速に低下した。
民主党は政権公約で、国家公務員の天下りあっせんの全面禁止を掲げており、自民党政権ができなかった公務員制度改革を推し進める考えだ。独法の見直しは、「埋蔵金」を財源として活用するだけでなく、天下り先に膨大な国費が流れるシステムそのものを解体する狙いがある。
しかし、再び官僚の強い抵抗に遭う可能性も高い。独法の見直しは公務員制度改革の試金石で、新政権の力量が問われることになりそうだ。
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◆純資産の大きい法人(07年度末)◆
(1)日本高速道路保有・債務返済機構 6兆4117億円
(2)福祉医療機構 3兆6414億円
(3)年金積立金管理運用 3兆3225億円
(4)鉄道建設・運輸施設整備支援機構 2兆3271億円
(5)雇用・能力開発機構 7003億円
(6)日本原子力研究開発機構 6436億円
(7)都市再生機構 5497億円
(8)中小企業基盤整備機構 4475億円
(9)宇宙航空研究開発機構 4165億円
(10)国立印刷局 3411億円
独立行政法人合計 約24兆4000億円
◆政府の補助金が多い法人(09年度予算)◆
(1)国際協力機構 2928億円
(2)宇宙航空研究開発機構 2410億円
(3)新エネルギー・産業技術総合開発機構 2346億円
(4)住宅金融支援機構 2240億円
(5)日本原子力研究開発機構 1848億円
(6)日本学術振興会 1568億円
(7)日本学生支援機構 1514億円
(8)農業者年金基金 1289億円
(9)石油天然ガス・金属鉱物資源機構 1284億円
(10)都市再生機構 1141億円
独立行政法人合計 3兆4227億円
先日、H2Bロケットの打ち上げに成功した日本ですが、金星に帰るのが嫌になったのでしょうか、民主党の一部からは「JAXAは不要」と言う意見が出ているそうで。
技術立国として世界を席巻している日本の政治家とは思えない意見ですね。
独立行政法人が全て無駄遣いだと思ってるのであれば、相当な勉強不足だと思います。
もちろん、駄目な法人も数あると思います。
私個人はしっかりと調べていないのではっきりと「ここがダメでここは良い」と言い切れない部分がありますが、潰されるのは「国を食い物にしているだけの役に立っていない奴」であって最先端技術の分野を担うところに文句をつける必要は全く無いと思いますがどうなんでしょう?
先日も記事を紹介させて頂いたクロフネさんの表現を引用させて頂くと、
国も出資<---->民間のみ
(悪) <----> (善)
といった二元論になってしまっている一般市民(一部)の感情を利用するだけの提灯記事に思えます。しかし、こんな話しを出されて一般人どう思うんでしょうか?
こう言うのを「凄い!」とか思わないんでしょうか?これやめるんですよ?
月面は「マグマの海」だった…かぐやが観測
月の地下は、マグマが冷えてできた「斜長岩」の層が広がっていることが、宇宙航空研究開発機構の探査機「かぐや」による観測で分かった。
誕生後間もないころの月が、マグマの海に覆われていたことを裏付ける有力な証拠になるという。英科学誌ネイチャーに発表した。
今年6月まで月を周回していた「かぐや」が調べたのは、隕石(いんせき)が月に衝突して地表がえぐれているクレーター内の丘69か所。特定の波長の光を月に当て、その反射光を分析して岩の組成を調べた。その結果、直径30キロ・メートル以上ある、深くえぐれた大型のクレーターの中心部ではすべて、純度100%近い斜長岩が露出していた。地下約4~30キロ・メートルの深さで、月全体に斜長岩が広がっているらしい。
「マグマの海」説は、アポロ宇宙船が持ち帰った岩石の分析などから提唱されたが、採取場所は地球から見える月の表側の数か所に限られていた。
(2009年9月12日23時06分 読売新聞)
そもそも、未知の分野に対しての研究を行うと言うのは大変なリスクが伴います。
デフレ経済及び世界的不況の環境下において、企業はうまくいくかもわからない研究にお金を投資できると思うのでしょうか?
さらに、宇宙開発と言う数百億かけても少ないとしか言えない様な途方も無いジャンルにおいて、一企業が投資し続けるなど、ロスチャイルドクラスの資産がないと出来ないでしょうね。
日本は職人の国です。
生活=趣味=仕事 となっている人の技術力、こだわりは群を抜いているでしょう。
もちろん、そうでない普通の生活、安穏とした生活を選んでいる人もいますけどねw
もし、これらの有用な国益に適うものまで取り潰しをしてしまったら、日本は世界から圧倒的に遅れる事になります。
技術者は、世界各地に散り散りになってしまうでしょう。そして、国内では産業が育たずに不況に拍車がかかるかもしれません。
385 :名無しさん@十周年:2009/09/11(金) 13:17:22 ID:VFMnIUNx0
うちの親父が小さいリング?みたいなのをJAXAに納品してたな。
宇宙に行くんだって言ってた。どこに使われているのかは分からないが
俺に一切作業させてもらえなかった。ちょっと悔しかったので
あとで余った奴をこっそり計測してみたら基地外みたいな精密さで作ってた。
ミクロン単位のズレでボツにしてやがる・・・
親父の背中が大きく見えた。
いつか俺も親父を超えて、宇宙へ飛んでいく部品の一つを作ってやると誓ったわ。
未来も見ていく、そして国の繁栄を考えまい進するのが政治家です。
金を集めて金で権力を維持し、貪る様に利権を食い漁るのが政治家ではありません。
資本主義経済が行き詰まりを見せている以上、その先の投資場所や経済形態を見定めていく、新しい商売になるものを創出していくのは必須でしょう。
そして、宇宙開発は間違いなくその筆頭だと思います。
駄目なところをきっちり潰してくれる、国益にかなわない部分をしっかりと是正させる。
それこそが民主党政権に対して期待された民意です。
しかしながら、今のところ話題に上るのはパッとしないものが多いですね。
ガンダム発祥の国としても、宇宙開発関連の資金を無くすなんてありえません。
確かに、鳩山さんはニュータイプの政治家かもしれませんけどね…(゜д゜)