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『顕在化する日本の危機』 2009.03.09

土曜に兵頭二十八さんの講演会を拝聴するために横浜まで行ってきた。
一昨年くらいまでの自分だったら、こんなに行動的じゃなかったと思う。
色々あったんですw

さて、講演の内容はというと『田母神論文騒動によって日本の核武装は10年遅れてしまった』と言う事から始まり、『では、日本はどうやって核なしで対応していくのか』と言った話で〆られていた。
ぶっちゃけ読み応えも文章力もこの講演会を知るきっかけになったネットゲリラさんの方が何倍も上なので、そっちを読んで貰った方が良いに決まってはいるので紹介しておきますね^^

次世代兵器とは?
支那は「嘘に対して寛容な社会」
~ネットゲリラ~



さて、『田母神論文騒動による日本の核武装が10年は遅れるであろう』から、俺の覚えている限り書いてみようと思う。
不勉強な俺の言葉に変換だから、間違っても鵜呑みにしない事をオススメしておきますね。

兵頭先生の論旨をまとめると次のようになる。

真珠湾攻撃は侵略行為であったのか?
答えはYes。日本も「開戦に関する条約」に批准していた国であるのだから、大義名分を持たねばならない。アメリカの経済攻撃も、日米修好通商条約においての最恵国待遇があったため、失効の後に行われている。
アメリカは、自分の決めたルールではあったがそれをちゃんと守っていた。結局手を出したんだから侵略はそこにはあった
従って、田母神論文のタイトルである「日本は侵略国家であったのか」と言うのであればそれはYesなのだ。
日本の国防のトップをほぼ確実に担うであろう、最有力候補である立場の人間がこういった論文を取り上げられてしまった、発信されてしまった事で、核保有国から日本は倫理観に劣る国として認識されたのは間違いないだろう。
そんな国に核を持たせようとするだろうか?いや、絶対にそれはない。
そういったイメージを払拭するには少なくとも10年は必要であろう。だから、日本の核武装は10年遅れてしまったと考えている。


こんな感じ。
騒動の時にも言われていたけど、社会的立場と言うものがあって、それを熟慮できなかった事がアウトである。って事だね。
歴史ってのは後から公開されて表に出てくる資料も多いので、コミンテルンの話もいつかは検証されるだろう。
その時になれば歴史の真実も変わっているだろうし、世界情勢も変わっているはず。
俺は個人的に田母神さんの意見は好きなのでそっちよりだけど、条約は条約ってのは頷ける。やったにしろやらされたにしろ、対外的に見て侵略したはした。確かにそうだな。

で、「核武装が10年遅れる事になってしまったとして、今後日本はどうやって軍事力を強化していくのか?」って事になる訳だ。
そこで兵頭先生が考えているのは無人ロボット
昨今の日本アニメとかで扱われているような分かり易い人型ではなく、昆虫などをモチーフとしたものが主だ。

その発想の大本は何か?
それは60年代にアメリカで花開いたSF小説であるわけだ。
第二次対戦下においても無人兵器は試作されていたし、今でもそういったモノは多々存在する。
ペンタゴンでは、空想に過ぎなかったものを実現できる人材を育成するために、民間などに莫大な投資を行っているというのだ。言われてみれば、確かに。
分かり易い例としては、先日カリフォルニア大学で光学迷彩の実現に成功したという記事もあった。
単なる空想に思えるものも、意外と合理性を含んだSF技術の再現は出来るわけだ。
電子レンジやインターネットなど、軍事産業から民間へ降りてきたものは多い。

最終的に、「日本は持ち前の技術力と改変能力を駆使して、核のない時代を乗り切るのが理想的。乗り遅れるな」と言うお話だったと思う。
これってさ、民間企業に軍事としてではなく、福祉とか別産業名目で費用を流せば良いんじゃね?
軍事費ではなく福祉費用とか農業用の開発費用としてベンチャーなんかに国が出資する。
だけど、「有事の時は軍事利用も可能ですよ^^」って言う日本の技術を見せ付けてやるのが巧い政治利用だよね。日本はその辺強いし。
携帯のICレコーダーを使おうと思ってたんだけど、「携帯は電源を落とすように」と言うアナウンスにチキンハートが炸裂して録音は出来ませんでした残念。

四時半まで講演会で、その後質問コーナーだったんだけど、色々と面白い話が聞けました。
それはまた別の記事の時にでも。
で、最後に兵頭先生は言いました。

「日本もくだらないアニメとかやってないで、SFをやるといいと思います」

一字一句間違えずに記憶はしてないので、歪んでると思うけどこんな感じの事を仰ってました。
そこだけはオタとして評価できませんでしたYO(・3・)

でも確かに純正SFみたいなのは話題にもならないし、積極的に探してもいなかったな…。
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