延期 2009.12.08
米、同盟協議「延期」を鳩山政権に通告
来年の日米安全保障条約改定50周年に向け、「日米同盟の深化」を目指して日米両政府が始めることにしていた新たな協議について、米政府が「延期」の意向を日本政府に通告してきたことが8日、政府関係者の話でわかった。
米軍普天間飛行場移設問題で、米側が強く求める日米合意の履行を鳩山政権が見直す姿勢を示していることが理由だ。「同盟深化」の協議は、将来の両国関係強化の象徴と位置づけられているもので、普天間問題の混乱は、日米関係全体に深刻な悪影響を及ぼし始めた。
関係者によると、「延期」は、4日に都内で行われた普天間移設問題に関する閣僚級作業部会の後、日本政府に通告された。米側は「普天間移設問題が解決されるまでは協議に応じない」と理由を伝えたという。
日本政府は4日の作業部会で、普天間移設の結論を来年まで先送りする意向を米側に伝えた。これに、米側が強く反発したものとみられる。
日本政府は、普天間問題の作業部会とは別に、米側と外務・防衛担当閣僚級の同盟協議を年内に開始したい意向だったが、延期が不可避となった。
同盟深化のための協議は、先月13日の日米首脳会談で鳩山首相が提案し、オバマ大統領が同意。来年11月に予定される大統領の再来日まで、1年間かけて議論を進めることになっていた。
首相は大統領との共同記者会見で、「日米同盟は安全保障のみに限らない」と述べ、防災、医療、教育など幅広い日米協力を重視する形での同盟の再構築を目指すとした。また、日米地位協定や在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の見直しも日本側が提起するとみられていた。
協議は、1996年の日米安保共同宣言に続く、新たな共同宣言を出すことを目指していたが、鳩山政権が普天間移設問題をこのまま先送りした場合、新共同宣言の策定も困難になる可能性が強まっている。
オバマ政権の極めて厳しい姿勢が明らかになったことで、首相が望んでいる、コペンハーゲンでの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)首脳級会合(17、18両日)の際の日米首脳会談の実現も、調整の難航が予想される。
(2009年12月8日14時51分 読売新聞)
そろそろ、アメリカの堪忍袋の緒が切れてきているようです。
まあそれもそうでしょう。
同じ民主党でもオバマ大統領は前政権の政策などを引き継ぎながらやってきている訳です。
それに対してわが国の首相と言えば、発言が二転三転、と言うかYesとNoを逝ったり来たりしているだけで具体的な落とし所ころの提示すらしていない。
「兎に角引き伸ばしてうやむやにしてしまおう」と言う算段なのかもしれませんが、数年単位で計画されてきた、しかもお金かかりまくりの事業に対して二枚舌だけで振り回されているのだから怒るのも当然といえましょう。
くだらないパフォーマンスや訪中行事は欠かさずにやるくせに、その他の国への配慮の一切を欠き、首相と言う立場を利用してすき放題。
その割に、当事者を目の前にすると強気に出られないのでその場しのぎの嘘八百。
さすがにこれは一国を預かる人間のすることではないですよね。
移設先、米に約束してない=「わたしを信じて」発言-鳩山首相
鳩山由紀夫首相は7日夕、米軍普天間飛行場の移設問題が焦点となった先月13日の日米首脳会談で、オバマ大統領に「トラスト・ミー(わたしを信じて)」と語ったことについて、「その時に、決して具体的な名前を言っているわけではない」と述べ、具体的な移設先を挙げて約束したわけではないと強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首脳会談で米側は、沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設するとした日米合意の早期履行を求めた。首相が「わたしを信じて」と発言したことで、現行計画を容認したと米側に受け取られた可能性が指摘されているが、首相はこれを否定した形だ。
首相は「沖縄県民の思いも大事にしなければいけない」と大統領に伝えたことを強調。発言の真意について「『日米で努力していく中で解答を見つけていこう。わたしを信じてください』という意味で申し上げた」と説明した。(2009/12/07-22:39)
だったら最初からそう言うべきです。
仮にも鳩山由紀夫は東太からアメリカへ留学をしてそこで人の嫁を寝取ってきた男です。
あっちの慣習なども理解しているはず。
しかしながら、一体何がしたいのか?と言うのが見えてきません。
アメリカを怒らせて米軍を退去させ、それを手柄として「日本の自立」をマスゴミ謳わせようとでも言うのでしょうか?

今の日本を引っ張って逝く人材の中核がこんな人たちばかりですから、「米軍なんていなくなっても日本は攻められたりする事はない」とか思っているかも知れませんね。
確かに、軍事的な侵略こそないかもしれませんが、確実に侵略は行われていると言う危機感を少しは持って欲しいものです。お花畑に何行っても無理なのかもしれませんけどね…。
かつて、勇敢で聡明だった日本人像は過去の幻想となりつつあります。
終戦後、最初は日本が好きなだけなんだよさんのエントリーにあったユダヤ人によるものだったのかもしれません。
しかし、川が一本真っ直ぐ通って海に出るわけではないように、そこに更なる参加者が加わったりしてきます。
気付けばかつて世界を覇したと言われた中国が新世紀での覇権国家を目指す為の一つの通過点としていたり、下朝鮮から逃げ出してきた棄民が自分達の権益の為や歪んだ自尊心を満たす為にその流れに乗りました。
そして、日本人の律儀な民族性も相まったのでしょう。大筋を外れなかった計画は大成をしようとしているのかもしれませんね。
過去に得た輝きをそのままに進もうとしていた自民党。
それは戦艦大和だったのかもしれません。
特に不自由のない旅が出来る大和。
多少の不便はご愛嬌と、乗客たちは旅を楽しんでいた。
ある日、海で助けを求める難民を見つけた大和は救助を行い、難民達を持て成した。
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いつしか船員への不満が船内に流れるようになった。
毎日繰り返される悪口、文句。不平不満に加え、船が沈むとまで言うものまで現れる始末。
乗客の不安がピークになる頃、船員の中から新しい船に移動しようと言う者が出始めた。
彼らは船員でありながら、同僚達に文句を言い続け、いつしか徒党を組み新しい客船を用意すると言い始めた。
広い船室。リゾート気分の甲板。プール。夜は毎晩パーティで遊んでれば良い。
彼らは別に小船を用意して乗客たちを先導すると言う。
愚かにも、それを信じた人が多かった為、一蓮托生の約束である乗客は皆船を乗り換える事になった。
新しい船の名前は、タイタニックと言うらしい…。