米国債 2010.02.19
中国の米国債保有減、重大視せず=サマーズ米NEC委員長
2010年 02月 19日 10:32 JS
[ワシントン 18日 ロイター] サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長は18日、CNBCテレビに対し、中国が米国債の保有を減らしたことについて、重大視していないとの認識を示した。
中国が米国債の保有を減らしたことについて、一部では米国の政策に対する中国側の抗議の可能性があるとする見方も出ている。
しかし、委員長はこれについて、中国側の懸念を示唆するものではなく、米国債は安全な投資先としての評価を得ているとの見解を示した。
委員長は「これらの数字は変動するものであり、米財務省証券の保有者は広範囲に及ぶ」と指摘。「過去2年間の市場での反応で非常に明確になっていることは、米国が大きな信用を持ち、人々が不確実な時に駆け込む場所とみなされていることだ」と述べた。
中国は12月に米国債を売り越し、米国債保有状況は340億ドル減の7554億ドルとなった。これにより米国債保有高では日本が中国を抜き首位に立った。
サマーズ氏は、米国債の信用面での評価維持を確実にするため、政府は将来の世代に対する責務を負うと指摘した。
~Reuters~
「米国債保有高で中国が日本を抜いた。中国はこれからさらに発展飛躍し、日本は破綻する!!」
な~んてニュースと言うか論が流れていた時期もありましたね。
今朝も今朝とてテレ朝では「日本はこれ以上借金できない。くろひげ危機一髪で言えばもう刺す場所がほとんどない状態だ」と庶民の不安を煽っておりました。
おかげさまで、朝から「おい、日本の国債は自国立てじゃねぇか!」とか「日本円を刷れる政府が、どうやって日本円の調達ができなくなるんだよ?!」とか「『金利が3%になる可能性もある』ってあんた、どんだけ先の話してるんだよ!www」と慶応大学の土井教授の発言に突っ込ませて頂きました。普通に声出してw
国内に資金が余っていて、なおかつ行き場が無いからこそ、今の日本なんですけどねぇ…。
まあそれは置いておいて、ニュースの話をしましょうw
簡単に言うと、冒頭のニュースは中国が米国債を売却したけど気にしない。そんなニュースです。
下の画を見てもらうと分かりますが、いつの間にか日本がまた米国債の保有額No1になってます。
その話は全然見かけなかったので、知った時にちょっと驚きもありました。
何だかんだで自分にも洗脳はあるみたいです…orz
(※ クリックで拡大)

日中だけ数字を取り出してグラフ化してみると、、、

中国の保有高が爆発的に跳ね上がっている所がありますが、そこは米中G2構想が発表された五月だからでしょう。
その時期に合わせて中国が贈り物をしたと考えるのが一番妥当な気がしますね。やはり。
しかし、時が経つにつれて中国は米国債保有を維持できなくなっています。
伸び悩みの開始が日本の政権交代と言うのも乙なものですが、チラ裏を思い返してみると、偶然ではないのかもしれませんね。
中国としては虚栄の好景気を演出していなければ、単なるガメついパクリ国家でしかない事がバレてしまう。
元々建前を大事にする文化が根付いている民族が現在は覇権を取っているのが中国ですから、引くに引けなかった部分も大いにあると思います。
そして、そんな中国人の気質を加味した上で嵌め込みをした人がいたのでしょう。
実は最初、「中国が売ってて日本は買っている」と言う点から、遠まわしに中国を支えているのか!?と思ってしまいましたがそうではないですね。
日本は「外貨準備金を遊ばせておくより運用すべき」との点での購入継続。
そして中国は、見えつつあるバブル崩壊の衝撃を少しでも軽くする為に外貨準備金に締める$の割合を減らす事が主な理由なのかもしれません。
そしてもう一つ。
単純にお金が必要になっている。ですね。
これは言われて納得した事なのですが、至極当たり前の事でした。
国内で頻発する暴動への対処です。
小沢てんてーの目指す一党独裁を地で逝っている中国では、不満や反論などを暴力などで収束させます。
余計な事を知られてはまずいと言う事でツイッターにもアクセスできませんし、百度と言うフィルター入り検索システムを常用させている事は有名ですね。
しかし、あれだけのサイズの土地の中で暴力を維持し続ける事は容易ではない。
ガンダムファイトのように代表が殴り合って終了ではない事は当然で、その膨大な人員の為の人件費から、問題のもみ消し、人員の補充、チンピラの駆除、兵器の修理や補填、新武器の購入など、それこそ金食い虫です。
それらを何とかする為にもお金はかかる訳ですから、軍拡で使っている以上に暴力を維持するお金がかかっている事でしょう。
そんな状態なのに上海のバブルはとどまる所を知らず、「頭がフットーしそうだよぉ…///」な感じでどんっどんゆだっている訳です。
破裂した時のインパクト、考えるだけで恐ろしいですよ上海バブル…((((((゜д゜;;;;))))))
「最後は殴り合いを睨んでいるのか?」とも思いました。
しかし、まだ準備は整ってないでしょう。
なんせ日本があるのとないのとでは、随分と違うでしょうから。
コメント
グラフ、はみだしてますね~。
サムネイルを使用し、サイズを調整すると良いかもしれません。。。
いや、それくらい知ってるかもですけど。。。
今回の件について……
単に中国製品の売れ行きが減った、もしくはアメリカ製品の輸入が増えた……つまり、人民元安定のためにアメリカ国債を売却しただけ……とも取れるでしょうか?
現に、三橋氏ブログの対ドル三ヶ月推移を見ると、人民元価格は変わっておりません。
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_27.html#Shinbun
つまり、2009/12時点での米国債売却もその人民元変動グラフの一部ですから……
そろそろ悪かろう安かろうの中国製品輸出に陰りが見え始めたか……もしくは、民間、もしくは政府が何か米国製品を大量に購入する必要が生じたか。
尤も、後者が正しいのならば、購入された品は武器である可能性が高いのですけれど。。。2010.02.19 | URL | umama01 #EBUSheBA [ 編集 ]
コメントありがとうございます。
グラフ、いつも切り出してそのまま使ってる結果です…。
ただの物ぐさですすみません><
「サブプライム後のドルの変動に合わせて単に売っていた」って事ですね。
『一定に保つ』と言うのを大事にしている部分があるのでそれもかなり納得できます。
「16億人の市場」を演出する為にやっていた気もしますが、結局嵌め込まれてバブル崩壊を待つだけになってしまってますねぇ…^^;2010.02.22 | URL | キョウシュウ #- [ 編集 ]