口蹄疫のニュース 2010.05.07

東国原知事のツイッターです。
口蹄疫が確認されてからだいぶ日数が過ぎていますが、政府からの対応はありません。
やってるような報道もありますが、何もしていません。
口蹄疫封じ込めへ総力 防疫対策 一定に成果/山田副大臣
掲載日:10-05-07
農水省の山田正彦副大臣は6日の定例会見で、宮崎県の口蹄疫の発生について、川南・都農両町とえびの市に設定した移動・搬出制限区域内に封じ込められているとの認識を示し、「なんとかこの範囲内で抑えられるよう総力を挙げて取り組む」と決意を述べた。
山田副大臣は「(当初発生が相次いだ)牛は落ち着いてきた」とし、豚での発生に緊張感を持って備える必要性を強調。その上で、ある地域に発生農場が限定されていることや、隣接県での検査の結果、陰性が確認されていることなどから、現行の防疫対策が一定の効果を挙げているとの認識を示し、「消毒を面的にやっていく、散水車で道路を消毒するなどして、封じ込めまで頑張る」と話した。
・・・(詳しくは日本農業新聞紙面をご覧ください)
~e農net~
記事を読むと、政府が対応したから被害が少なくて済んでいると言うようにも読めますが、現実は県と民間の有志が動いている状態です。
宮崎大学農学部のHPをご覧下さい。
http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/hygine/HP/index.htm
口蹄疫防疫応援動員表(2010.5.2.現在)と言うのがありますが、ほぼ毎日動いているのが分かります。
では、偉そうに言っている国の対応はどうなっているでしょうか?
<31行でわかる政府の口蹄疫対策>
(※見栄えのため改行してしまったので31行でなくなっています)
4/20 宮崎県で10年ぶりに口蹄疫感染確認。
農水省、日本産牛肉輸出全面停止
政府、口蹄疫の疑似患畜の確認及び
口蹄疫防疫対策本部設置
赤松農水相、宮崎選出の外山いつきから
消毒液が足らない報告を受ける
4/21 政府から指示なし、仕方なく現地で対応。
消毒薬は現地の組合が用意したが不足
4/22 農水副大臣「現場の状況について今初めて聞いた」
4/25 殺処分の対象が1000頭を突破、過去100年間で最多
4/27 東国原知事、赤松農水相や谷垣自民党総裁に支援要請
4/28 国内初の「豚」への感染疑いを確認
自民党口蹄疫対策本部長の谷垣総裁、現場視察
4/29 農水副大臣が宮崎県出張。
現場には入らず生産者への面会もなし。
27日に知事が上京した時にした話を再び聞く
4/30 自民党口蹄疫対策本部、
政府に42項目の対策要請を申し入れ
対応を予定していた鳩山総理・赤松農水相は
当日になってドタキャン。
赤松農水相は夕刻に南米へ外遊出発
自民党、政府に6日7日の委員会開会を要求。政府は拒否
民主仕分け組、口蹄疫により被害を受けた
畜産農家に融資を行う中央畜産会を仕分け
移動・搬出制限区域を宮崎・鹿児島・熊本・大分の4県に拡大
自民党口蹄疫対策本部記者会見
「10年前の感染の際はただちに
100億の予算が確保され対策がなされた」
「ところがこの段階になっても国から宮崎県には
一箱も消毒薬が支給されていない」
「この状況で農水大臣が外遊するとは
自民政権時代からすれば前代未聞」
「国からは消毒液一箱も届かず。
国があたかも配ったように報道されているが、まったくの誤報」
5/1 宮崎県、自衛隊に災害派遣要請を行う。
家畜の殺処分は8000頭超へ
総理、熊本県水俣慰霊式に出席、イグサ農家を視察。
宮崎はスルー
5/2 1例目のウイルスがアジア地域で確認されているものと
近縁であることを確認
5/3 感染17例目確認 殺処分9000頭突破
5/4 感染19例目確認 殺処分27000頭突破
総理、普天間問題で沖縄訪問。宮崎はスルー
舟山農林水産大臣政務官、デンマーク出張
5/5 1例目から約70km離れたえびの市で感染確認、
合わせて感染23例、殺処分34000頭に
5/7 小沢幹事長、宮崎県訪問。
『選挙協力要請』のため東国原知事と会見予定
5/8 赤松農水相帰国予定
5/9 舟山政務官帰国予定
~へのへのもへるのるへものへのへ 【口蹄疫】日本で過去最大の感染 民主党は対応せず(vol.2)~
核を為さねばならないはずの赤松は外遊です。
外遊は「外国へ国の仕事」で行くと言う意味ですが、国内の畜産業が破滅の危機に瀕している状態で出る要素があるのか?と問いたい。
マジで刺されても知らんぞ?
10年前にも口蹄疫は我が国で発生している訳ですが、その時はきわめて初期の段階で押さえ込んだために大事に至る前に留める事が出来ました。
ちなみに、当時殺傷処分された牛の数は740頭。かかった費用は35億でした。
では今回は?
まだ収束していないのでアレですが、前回の対策費をもとに簡単に計算してみましょう。
殺傷されている牛の数は約45000頭。前回の60倍くらい。
前回かかった費用が35億ですから、そこに60をかけて。。。
3500000000 * 60 = 210000000000
2100億です。
さらに拡大の傾向がありますから、これから殺傷される数は更に増え、感染した畜農家の数も増えます。
国際レベルで危険視されている病気である口蹄疫は、感染が確認された場合”完全な安全”の為に5年はその厩舎や建物での畜産は出来なくなります。
つまり、日本の畜産農業に対して大打撃があるわけです。
当たり前ですが、拙ブログよりもっと詳しいブログがあります。
必読と言っても良いでしょう。
情報統制の裏で拡大する「口蹄疫」被害 ―完全に失敗した史上最悪の民主党の危機管理
【要旨】:
(1) 現在、「口蹄疫(こうていえき)」という家畜の伝染病が、宮崎県を中心に、恐ろしい勢いで感染拡大しています。
この病気に対する対策は、基本的に家畜を殺すしかありません。
5月6日、現在、殺消処分の対象となった牛や豚は、既に4万頭にのぼっている、と言われています。
人間には感染しない病気であり、この伝染病にかかった家畜の肉を食べても安全であると言われています。
しかし、畜産農家に対するダメージは、既に巨大なものとなっており、更に拡大しつつあります。
場合によっては、九州全体の畜産業が壊滅的な打撃を受ける可能性があり、更に本州に感染が拡がる事も十分に警戒しなければなりません。
(2) 農水省が口蹄疫の発生を確認したのは、4月20日です。
しかし、それ以降、民主党政権は、この重大問題にして殆ど何も手を打っていません。
危機管理が失敗したというよりは、全く危機管理をしようとすらしていません。
「国民の生活が第一」をスローガンにして昨年の衆院選に勝利した民主党ですが、実際にやっている事は、全くこの逆です。
今回の口蹄疫対策の失敗だけをもってしても、民主党が、政権担当能力がない事は、誰の目にも明々白々です。
一部では、民主党政権は「意図的に、口蹄疫対策を取らずに、ダメージを拡散している」、という見方もあります。
そうであるとすれば、尚更に許されない事です。
いずれにせよ、民主党に政権を運営する能力がないという事になります。
(3) しかし、この問題は、宮崎県とその周辺以外では、殆ど一般国民には知られていません。
政府とマスコミは明らかに、情報を遮断し、報道管制を敷いているようです。
国民に正しい情報開示をするという危機管理の最も重要な方法に、全く相反する行き方です。
鳩撃ちでお馴染み、藤井厳喜先生のサイトです。
動物関連も出来るとか、ホント凄いです。
まあ感心するのは置いておいてw
赤松は、東国原知事から直接言われていたそうですが、「政治主導」の為に放置したそうです。
確かに主導しましたので官僚は動けず、知事が非常事態宣言を出すと言う異例の状態となっています。
まるで阪神大震災の時の村山政権の自衛隊への対応を思い出しますが、日本全土の畜産業がピンチという点では、ルーピー政権の対応の方が国民、そして国益へのダメージが圧倒的であると言わざるを得ないでしょう。
宮崎は種牛を外に出す地域です。
お父さんが居なかったら子供作れないんです。
バイオなんちゃらで作る技術はあるかもしれませんが、量産化はされてないのです。
宮崎の畜産系が壊滅的ダメージを受けている場合、これから先の食料に対しても大きな影を落とす事になります。
口蹄疫は空気感染もしますが、人間や車などにくっついて移動したりもしますから、日本全国どこにでも広がる可能性があるのです。
潜伏期間が20日ほどありますから、既に全国に広がってしまっている可能性だってあるのです。
もし、4月末の段階で動いていればこんな大事には至っていなかったでしょう。
政権は変わっても政府には10年前のノウハウがありますから。
しかし、民主党政権では誰もやらなかった。
党内から声も上がらず、小沢にいたっては選挙協力用の恫喝の具にしかならない。
もし、今日の会合で選挙とか言ったらマジでぶん殴っても支持しかされないんじゃないでしょうか。
小沢の事ですから言うでしょうけど、マウントとってもいいと思います。国難を選挙利用とかありえませんからね。
まあそうしている間に、新しい情報が。。。
【平成22年 5月 6日】
■ 口蹄疫に関する追加対策を政府に申し入れ 口蹄疫対策本部
口蹄疫対策本部は6日、宮崎県内で感染が拡大している口蹄疫に関する追加対策をまとめた。
同日、同本部事務局長の宮腰光寛農林部会長らが、松井孝治内閣官房副長官と山田正彦農林水産副大臣にそれぞれ申し入れを行った。
同対策本部が口蹄疫対策を政府に申し入れるのは3回目となる。
追加対策は、
(1)九州全域への感染拡大を防ぐため一定区域内の自衛的全頭殺処分を行う
(2)今後2週間程度、自衛隊増派も含めた24時間体制での万全なチェック体制をとる
(3)家畜防疫員・獣医師並びに殺処分の際の作業補助員を大幅に増員する
(4)殺処分および埋却・消毒の順番は発生順にとらわれず早急に行う
(5)殺処分され埋却する前の家畜の緊急的な一時保管施設として保冷コンテナを活用する
(6)宮崎県内の牛の精液の生産管理施設周辺の感染防止対策を徹底する
―の6項目。
5月5日の時点で、宮崎県内で口蹄疫感染が確認された家畜は3万3985頭(牛2917頭、豚3万1068頭)にのぼっている。
~自民党公式~
ちょっと自分で改行入れてます。
しかし、当然の事を野党から言われても(∩゜д゜)アーアーってやってる訳ですよ。
こんなのが政権与党です。
誰だよ、民主党に投票した奴は!!!
日本の食料自給率を減らしたいんだろうけどひでぇよ。。。
ちなみに、人間は大丈夫ですのでここで宮崎県産の食品、特にお肉などを敬遠する必要はありません。
むしろしっかりと消費してあげて、俺たちの畜産農家の力になってあげる方が良いと思います。
コメント
こんな事態だというのに、まだNHKすら報道しない。
完全に「情報統制」の最中としか思えません。
と言うか、口蹄疫に対する治療薬みたいなのが作られれば、この事態も怖くは無いんでしょうけれど。
……確か、ないんですよね。。。
頑張れ、とてつもない日本~。2010.05.08 | URL | umama01 #EBUSheBA [ 編集 ]
>>umama01さん
口蹄疫の件については更に書きましたので、自分の主張は今日のエントリにてw
ぶっちゃけブチキレそうで困ってます^^
さすが「国民の生活が第一」と言うだけありますわ。2010.05.10 | URL | キョウシュウ #- [ 編集 ]