しゅうせん 2009.05.07
連休最終日である6日に介護施設に入っている祖母を訪ねてきたのですが、俺が挨拶をした時に寝起きの祖母は「しゅうせん」と言いました。
8月でもないこの時期に、祖母は「終戦」と言う言葉を口にしたのです。
唐突に発せられたこの一言に、家族の誰もが理解できずに違う話を振ったのですが、その話の後に同じ言葉を祖母は言いました。
身体が不自由になってからもボケることがなかったので「夢でも見ていたのかもね」と母は言っていましたが、私には思うところがありました。
お花見の時に靖国に参拝してきた事を前に書きましたが、二度目の「しゅうせん」と言う言葉でふと思ったのです。
靖国神社に奉られている自分たちに縁のある誰かが一緒に来ていたのではないだろうかと。
他の誰でもなく、祖母は私を見た時に「終戦」と言いました。
そして、少しだけ当時の話をしてくれました。ほんの二言三言でしたが、今も生きてくれている祖母と英霊の事を思うと胸にグッと来るものがあり、私は涙をこっそりとこらえました。
日本の事をもっと好きになってから、初めて体験した大東亜戦争と自分との係わり合いを感じた一瞬の出来事でした。まる。
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